治具という言葉を聞いてどのような物を想像するでしょうか?
治具と言っても、測定に用いる治具もあれば、加工機に使用するための治具もあり、用途やシチュエーションによって様々です。
このページでは、工作機械での加工時に使用する治具について解説します。
工作機械に用いる治具とは
工作機械に使用する治具は、大きく分けて2つの用途があります。
1つ目は、加工する対象ワークを固定するための「固定治具」です。
2つ目は、加工する対象ワークが正しい場所にあるための「位置決め治具」です。
固定治具
機械加工でいう固定治具とは、加工する対象のワークが加工途中に動いてしまわないようにがっちりと固定することが1番の目的となります。
重量があるワークや、大きいワークの場合、加工途中で位置がずれてしまうと、加工精度が悪くなり、工作機械の持つ本来の精度を発揮できない恐れがあります。
位置決め治具
機械加工でいう位置決め治具とは、加工する対象のワークが固定され、正しい場所に正しい寸法であることが1番の目的となります。
固定の際もある基準となる位置からずれてしまったり、狂いが生じると、工作機械が持つ本来の精度を発揮できません。
位置決め治具とは、測定時に用いられる測定治具と似たような性質を持つかと思います。
まとめ
ここまで治具について解説しましたが、固定治具であっても位置決め治具であっても、どちらも工作機械を使用する際は、精度を出すために重要となります。
また、昨今の治具には、固定治具も位置決め治具もどちらの役割も兼ね備えていることが多く、より効率的で使い易い治具が販売されています。
株式会社全晴では、板材を上から押さえて固定する「マルチクランプ」や、マシニングセンタやフライス盤で使用する横から固定するサイドクランプ「がっちりクランプ」を販売しています。
どちらの治具も固定、位置決めという観点でより使い易い設計をしていますので、是非ご確認ください。