同心度測定器

センターに穴がない円柱部品の同心度・偏心度の測定に適した測定具です。

「段付シャフトの同心度・偏心度」「外径と内径の同心度・偏心度」などの測定が可能です。

お手持ちのインジケーターを測定器に取り付けることで手軽に同心度・偏心度の測定が行えます。

タイプは、標準タイプをはじめ、大外径タイプ（大径対応）、サイドチェッカータイプ、ロングワークタイプがあります。

標準タイプは、ワーク外径Φ1~30mmに対応し、2種のベース、3種類のローラー、3種類の可動部の組み合わせをお選びいただけます。

大外径タイプは、ワークの外径が大きな外形Φ30～90mmに対応しています。ロングワークタイプは、ワーク長さ600mmまでと長尺に対応しています。サイドチェッカータイプは、外径面と側面を同時に測定可能です。

※各種同心度測定器は、下記より詳細をご確認ください。

また、ベースの寸法やクランプ部・可動部の位置など、カスタマイズも可能です。ご要望がございましたら、是非お問合せをお願い致します。

お客様仕様にカスタマイズした測定器もご提供いたします。

※お見積もりをご依頼の際は、品番一覧よりお選びください。

※品番・商品のタイプを選ぶ際は、品番事例を参考にお選びください。

※同心度や偏心度など、軸の振れを測定する測定機器は、メーカーによっては「偏心度測定システム」や「偏心測定ゲージ」などとも呼ばれています。全晴の製品は「同心度測定器」と呼んでいますのでお間違えないよう宜しくお願い致します。なお、製品写真のダイヤルゲージは付属しておりません。お客様でご用意願います。

同心度測定器とは（動画で紹介）

ZENSEI同心度測定器の特長

スムーズなワークの回転

全ての測定器には、手動タイミングベルト／プーリーによる駆動システムが標準装備されています。

測定するワークを連続的にスムーズに回転させることができます。

ワークサイズに適合した位置決め

上下位置が調整可能なアームヨークアセンブリーにより、測定するワークのサイズに適合した位置にトップローラーを容易にセットすることが可能です。

ワークや使用環境、求める精度で選べるラインアップ

標準タイプ　DS-26□□□（ショートベース）／DS-39□□□（ロングベース）

ピン、ブッシュ、転造ボルトなどセンター孔のない部品の外径、内径の同心度や端面の振れが測定できます。クランプ部分の径がΦ1〜30mm、クランプ部の形状によりローラー形状3種類、ベース材質は鉄又はアルミ製の2種類、ダイヤルインジケータ取り付け可動部3種類、計30種類の組み合わせから、測定ワーク、作業内容に適したものをお選びいただけます。

※標準タイプには材質やローラーの種類があります。ご用命の際にお選びください。

ベース

長さ／２種類、材質／２種類（鉄、アルミ）

ショートベース

スペースを取らないコンパクトサイズのベースタイプ。

ロングベース

お手持ちの器具を取り付けしやすいロングベース仕様です。

複数の器具を取り付け可能。

クランプ部

ローラー/3種類

溝付きタイプA

標準仕様の逃がし溝があるローラーで、凸（つば、突起）があるワークに適しています。

外径Φ1.0、長さ12mm以上のワーク対象が対象です。

溝の位置に上部ローラーの位置を合わせることで、外径Φ1.0mmのワークを測定することができます。

外径Φ4.0mm以上のワークは、溝がない位置に上部ローラーの位置を合わせて測定してください。

外径Φ1.0mmのワークの測定例

溝なしタイプB

溝なしタイプでフラット仕様の標準ローラーで、外径Φ4.0、長さ5mm以上のワーク対象です。

フラットタイプのため、ワークをしっかり固定できるため、長さが短いワーク（5mm以上）も高い精度で測定できます。

外径Φ4.0mmのワークの測定例

溝付きタイプC

幅の狭いスリット状の溝があるローラーで、外径Φ1.0・長さ5mm以上のワークが対象です。

上部のローラーもスリット状になっており、溝の位置に上部ローラーの位置を合わせることで、外径Φ1.0mm、長さが短いワーク（5mm以上）を測定できます。

外径Φ1.0mmのワークの測定例

溝付きタイプCには、幅の広い通常の上部ローラーが付属していますので、外径Φ4.0、長さ5mm以上のワークを測定する場合は、このローラーを使用してください。

外径Φ4.0mmのワークの測定例

お客様のワーク形状に合わせて、ローラーの特注も承ります。

どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

溝付きタイプCのローラー寸法

可動部

可動部/3種類

シャフトタイプ

ローラーのセンターとシャフトで移動するダイヤルピックの中心が同じため、測定中心を出しやすい。

リニアタイプ

シャフトタイプと同様で測定中心を出しやすい。LMガイド仕様なので、スムーズに位置決めが可能。

ベーシックタイプ

お手持ちのクランプや固定治具・位置決め治具を取り付けて、ワークの大きさに合わせて測定位置を調整できる標準的な仕様。

大外径タイプ　DS-33FDB

標準タイプでは測定できなかった大きな径用として、Φ30～90mm、長さ30～200mmまでのものが測定可能です。ベース部は、鉄製によりマグネット式ダイヤルスタンドを取り付けることで、内径や端面の振れを測定できます。

ローラーは、溝なし、フラット仕様。ベースは、ベーシックタイプ（330×140×95mm）のみ。材質は、鉄の1種類となります。

寸法や材質他、ご要望がございましたら、お問合せをお願い致します。

ロングワークタイプ（クランプダブル）　DS-60/85

長尺シャフトの曲り(歪)の測定に有効です。両側のクランプ部は、同じ径であることが必要です。測定できるワークサイズはΦ5～30mm、L長300mm用、600mm用のそれぞれ別なベースサイズになります。

複数個所の同芯度を測定できます。

ワーク長さが、100～300mm・～600mm対象の2種類。

ローラーは、タイプAとタイプBの2種類。

材質はアルミのみとなります。

サイドチェッカータイプ（シャフトダブル、リニアダブル）　DS-26

数量の多い部品の繰り返し測定することに適しています。内径、端面の振れの測定も可能です。測定ワークの形状によるローラーの形については御相談ください。

ワークの外径と側面などを同時に測定できます。また、先端部と中央部など２か所を同時に測定でき、同心度だけでなく、ワークのゆがみなども測定できます。

ダブルシャフトとダブルリニアの２種類のタイプを用意しており、260×170×150ｍｍ、材質：アルミの1種類となります。

チャック式同心度測定器　DS-03FC

ワーク固定がチャック式の同心度測定器です。

ローラーに比べ、歪な円筒・円柱形状のワーク、基準面よりも大きいワークや長いワークでもしっかりと固定できます。

センター式同心度測定器 DS-30FWS

使用センター：MT2C14
センター距離：300ｍｍ
センター高：90ｍｍ
最高スイング：φ170ｍｍ

ローラー式同心度測定器

大型回転部品の内径、外径、断面を測定できる同心度測定器です。

ベースのプレートの上で調節しハンドルで必要な位置にセットできます。

同心度測定ユニット　DS-B001

ユニットタイプの同心度測定器です。

ユニットタイプのため、大型の測定器用ステージやその他の定盤などに備え付けて利用することができます。

ワークに合わせて使用者のアイデアを実現できることが特長です。

また、研磨機上で丸部品の研磨加工用治具として使用することもできます。

ネジ用測定子

ネジなど外径面が凹凸して場合、この測定子を用いることで、同心度を測定できます。

デジタルインジケーター

同心度測定器用のデジタル式インジケーターです。

セットしやすく、測定値も見やすいため、精度よく同心度の測定ができます。

お客様仕様など

お客様のご仕様に合わせて、ベースの寸法やクランプ部・可動部の位置変更などご要望がございましたら、是非、お問合せをお願いします。

下記の寸法やご希望のベース、クランプ部、可動部などの変更箇所をご連絡願います。お見積りを致します。

モーター駆動型やチャックによる固定型も対応可能ですので、ご要望をお問合せ願います。

品番一覧

標準タイプ

大外径タイプ

ロングワークタイプ（クランプダブル）

サイドチェッカータイプ（シャフトダブル、リニアダブル）

同心度測定ユニット

ネジ用測定子

同心度測定器の品番の選び方

品番事例1

• お持ちのデジタルゲージ及びデジタルゲージスタンド(マグネット式)をお使いの場合
• 測定するワークの長さが5mm以上、外径がΦ4.0mm以上の場合

品番： DSー26FBB

• ベースの長さ：260mm(ショートベース)
• ベースの材質：鉄
• ローラーのタイプ：溝なしタイ
• 可動部のタイプ：ベーシックタイプ

※デジタルゲージスタンドの種類によっては、ベース長さが長い、ロングベース(390mm)をお勧めいたします。

また、ワークの長さ、外径によっては、適切なローラーのタイプをお選びください。

品番事例2

• 測定するワークの長さが5mm以上、外径がΦ4.0mm以上の場合
• デジタルゲージスタンドをいっしょにお求めの場合

同心度測定器品番：DSー39FBB

• ベースの長さ：360mm(ロングベース)
• ベースの材質：鉄
• ローラーのタイプ：溝なしタイプ
• 可動部のタイプ：ベーシックタイプ

※ワークの長さ、外径によっては、適切なローラーのタイプをお選びください。

スタンドの品番：APー3A (測定スタンド マグネット付)

同心度測定器とデジタルゲージスタンドとの組み合わせ

※デジタルゲージは付属しておりません。微調整レバーで、デジタルゲージの0点調整が簡単にできます。

不慣れな方でも、簡単に測定できます。ワークの外径、内径などの複数点を同時に測定する場合は複数の測定スタンド(AP-3A)をお求めください。

品番事例3

• 測定するワークの長さが5mm以上、外径がΦ4.0mm以上の場合
• 量産品など同一ワークを何度も測定する場合

品番：DSー26ABL

• ベースの長さ：26cm(ショートベース)
• ベースの材質：アルミ
• ローラのタイプ：溝なしタイプ
• 可動部のタイプ：リニアタイプ

※ワークの長さ、外径によっては、適切なローラーのタイプをお選びください。

品番事例4

• ネジやボルトなど表面が凹凸しているワークの場合

ネジ用測定子品番: DSーS001

お持ちのデジタルゲージに取り付けて、お使いください。

※同心度測定器は、品番事例1~2を参考にお選びください。

同心度測定器　カタログPDF

同心度や偏心度を測定する「同心度測定器」のカタログPDFです。

特長やラインナップを記載しており、紙ベースでの閲覧や稟議用の参考資料としてご利用ください。

カタログPDFは、下記ダウンロードボタンを押して必要事項をご記入ください。